私立高校受験はどのように考えたらよいのでしょう?(29年8月)

私立高校は割高? 「私立高校は授業料が高い」というイメージがある方も多いでしょう。ところが、実際にはそう割高であるとも言いきれません。
 主な理由として、
・国の設定した基準による、保護者の年収に応じた補助制度
・高校の設定した基準による、「内申点による特待生」制度(例:3年間の諸費用全額免除、授業料半額免除など)が挙げられます。また、大学への指定校推薦枠が充実している私立高校も多いです。
 長期的な視野で考えると、公立高校よりも有利な進路選択になるといえる場合もあります。

静岡県の私立高校受験と内申点 静岡県の私立高校受験には、
・単願(その高校を第一希望とする受験)
・併願(公立高校を第一希望とし、私立高校を第二希望とする受験)
の2つの考え方があります。

 私立高校入試では、受験に最低限必要な内申点が毎年明示されます。
 単願・併願のどちらの場合でも、明示された内申点に到達していれば受験可能で、事前に合格の内諾を得ることもできます。
 ほとんどの私立高校で、受験に必要な内申点は併願よりも単願のほうが低く設定されています。
 ただし、高校によっては、
・単願受験者と併願受験者に必要な内申点が求められる
・9科目の内申点だけではなく、主要5科目の内申点にも基準がある
などの場合もあります。

 学力調査研究会の「県統一模試」では、内申点による受験可否の判断も出来るようになっています。内申点の判定がABライン以上にあれば、志望校の受験が可能です。

試験当日の学力テストで落とされることはないの? 受験に必要な内申点を満たしていれば、基本的に不合格になることはありません。
 私立高校に実情を尋ねると「ごくまれに面接で不合格にすることがある」との回答でしたが、学力調査研究会で行っている追跡調査のデータを見ても、毎年約9,000名の受験者のうち不合格は1名いるかどうかです。

※各高校で必要な内申点は、あらかじめ県内の中学校に伝えられています。お子様の通学している中学校に尋ねれば、具体的な情報が得られるはずです。

 次回は、県校長会主催「県学力調査」について取り上げます。

内申点アップにつながる勉強方法とは(29年7月)

 みなさん、「内申点は、定期テストの結果で評価される」と思っていませんか?

 生きるうえで大切な力とは、「知識を知恵として使える力」です。
 ペーパーテストの点数は、確かに学力の数値化において最も分かりやすく便利なものですが、ペーパーテストの結果を、「真の(生きる力としての)学力」と考えてしまってよいのでしょうか。
 今回は、内申点はどのような方法でつけられているのか、また内申点アップにつなげるためにどのような勉強方法が有効かをお伝えします。

内申点はどのように付けられているの?まず、表1・2をご覧ください。

 右の2つの表は、通知表の内申点が何を材料にして評価されているかを示しています。
 観点3~5には「テスト」という評価基準がたしかに存在しますが、観点1の評価にはテストの何も含まれてはいません。
 「その教科に対する、意欲・態度・関心」を数値に代えて評価するのが内申点であるといえます。

内申点アップに効果的な日頃の取り組みとは? では、内申点アップにつながる日頃の取り組みとはどんなものか考えてみましょう。
 暗記や問題解法習得の、問題集中心の勉強になっていませんか?

 問題集中心では、内申点アップは期待できません。
 教科書をしっかりマスターする勉強方法が内申点アップへの正当な道と考えてください。
・毎日の予習
・学校授業への積極的参加
・しっかりとしたノートまとめ
・提出物
などが内申点アップにつながる重要な取り組みになります。

 次回は、私立高校受験へのキーポイントについてお伝えします。

内申点重視の現実(29年6月)

 静岡県の入試の選抜制度は、内申点が重視されています。まずはこちらのPDFをご覧ください。 表1表2

 表1は浜松市立高校の追跡調査の実績です。
・内申点が重視されている様子が読み取れます。
・偏差値だけを意識した入試対策は極めて危険と言えましょう。
・まずは希望高校受験に相応しい内申点が必要になります。

 表2は内申点と県学調との相関関係を表にまとめたものです。
・内申点45では、県学調の最高点が250点でしたが、最低点は172点で78点の開きがありました。(データ数78)※図①
・内申点40では、県学調の最高点が243点でしたが、最低点は120点で123点の開きがありました。(データ数278)※図②
・内申点35では、県学調の最高点が209点でしたが、最低点は88点で121点の開きがありました。(データ数387)※図③

 内申点をどう確保するか、次回では内申点の付け方(評価のしかた)について紹介します。

年々難度をます高校入試学力テスト(29年5月)

 今年度の高校入試学力テストの平均点が県高校教育課より発表されました。過去3年間の実績は別表の通りです。特に理科については、27年度は28.68点で決して難しいとは言えませんでした。しかし、昨年度は約9点下がって19.79点、今年はさらに2.5点下がって17.35点でした。この2年間で一気に11点もダウンしています。就職希望者や私立高校単願者は受験していませんので、中学校の校内テストで実施された、と考えると、平均点が10~13点程度と、校内テストでは考えられないような難しい問題だったと言えます。
 静岡県の入試の難度がなぜこんなにも厳しくなってきたのか、いろいろな意見が出されている中で、ひとつの考え方として、今、特に叫ばれているのが、テスト対策のための暗記的な知識ではなく、知恵として活用できる総合的な知識を求める「学びのありかた」です。
 問題集中心の勉強法では、追いつかない難問が来年度も数多く出題されそうです。